「いとしの漫画たち」と題して、本日から週刊少年ジャンプで短期連載で終了してしまったいわゆる打ち切り漫画を紹介していきます。ご興味ある方はご覧いただければ幸いです。
今回紹介するのは「暗号学園のいろは」
掲載期間は2022年11月21日から2024年2月5日とおよそ1年3ヶ月ほど
全6巻となっており、ある程度の長さはありストーリーも着地していたので打ち切りではないかもしれませんが、個人的にはもっと深掘りして欲しいところは多々ありました。（このストーリーの余白の残し方が西尾流？）
作者はあの＜物語＞シリーズや忘却探偵シリーズ（掟上今日子の備忘録から始まる推理小説シリーズ）などの人気作を手がけたあの西尾維新先生。ジャンプでは以前にめだかボックスを手がけていました。その他のジャンプ作品は下記の通りです。（作品多いので漫画作品のみご紹介します）
西尾先生の漫画作品 ※括弧内は掲載紙
・めだかボックス（少年ジャンプ）
・症年症女（ジャンプスクエア）
・暗号学園のいろは（少年ジャンプ）
作画は岩崎優次先生。これまでの過去作は知らなかったので調べてみましたが、既にジャンプ＋で西尾先生とタッグを組んで「くずかごマウンテン」という漫画が作られていました。
下記サイトで試し読みができるので、興味のある方は是非！
くずかごマウンテン - 西尾維新/岩崎優次 | 少年ジャンプ＋
あらすじ
本作のおおまかなあらすじをご紹介します。
舞台は世界のどこかで今でも戦争が起きている第二次世界大戦後から時が経った現代日本。主人公の「いろは坂いろは」は暗号学園に入学します。暗号学園はかつての戦争で重要視されている暗号の解読を鍛える学園で生徒は皆、頭脳明晰なエリート達。さらに学園には国家資産以上とされている暗号資産500億モルグが眠るとされており、生徒たちはその暗号資産を狙って暗号バトルを繰り広げます。いろは世界の戦争をなくすことを目指しており、暗号資産の力で叶えたいと考えています。はたして、いろはの運命やいかに！
といった内容です。
※ コミックスに記載の細かい設定などは把握しておりません。ご容赦ください。ガチ勢の方、違っていたらコメントください。
そして本作品の個人的なポイントはこちらです
（１）とにかく暗号が難解！
（２）キャラクターのポージングが秀逸で魅力的な作画
順に紹介させていただきます
（１）とにかく暗号が難解！
タイトルの通り、とにかく暗号が難解です。
これを毎週作っている西尾維新の頭はどうなっとんじゃ！？と本当に思いました（笑）
必ず答え合わせはしてくれるのですが、テレビのクイズ番組とはレベルが違う、問題ばかりでした。諦めがちな私はすぐにページをめくって答えを見てしまったのですが、クイズや難解な暗号の解読が好きな人には挑戦してほしいです。（あれ解けた人いるんですか...？）
気になった方は試し読みから挑戦してみてください。リンクは記事最下部に貼り付けております。
（２）キャラクターのポージングが秀逸で魅力的な作画
作画って綺麗さ、緻密さ、キャラの可愛さ、かっこよさ、とかで判断されることが多くて、ポージングに触れる漫画ってジョジョくらいしかないと思うんです。私も普段そこまで意識しないんですけど、この作品のポージングには惹かれました。
いろはダンス経験者で気晴らしに踊ったりすることが多く、アクロバティックなダンスの描写があります。また決めポーズの描写も多いです。クイズを解くときの「正解はこれだ！」的なやつです。いろはには決め台詞には決め台詞もあります。個性的なキャラクター達の躍動感のある描写がこの漫画の魅力のひとつです。
ちなみに暗号学園の生徒は、主人公のいろは以外は女子です。これだけ聞くとハーレム設定ですが、いろはが他のキャラクターに負けないくらい可愛いです（決して私が新しい扉を開いているわけではありません）。
以上、２つのポイントをあげさせていただきました。
私は第1話を読んだ時に真っ先に「これ絶対、原作と作画が違く漫画だ」と思いました。
それだけ原作と作画がそれぞれハイクオリティになっています。
まとめ
これまで頭を使って読む漫画は推理系、心理戦が伴うサバイバル系が多く、このような暗号系は少ないのかなと思います。またストーリーが進むにつれてキャラクター達がなぜ暗号学園に来ているのか、なぜ暗号資産を目指しているか、キャラクター達の関係性が明かされていきます。謎解きが好きな人には是非、またそうでない人も楽しめる作品だと思います。気になった方は是非読んでみてくださいね。紙で欲しい人は大きい本屋ならまだあるかも！
少年ジャンプ＋の試し読みリンク
[第1話]暗号学園のいろは - 西尾維新/岩崎優次 | 少年ジャンプ＋
記事作成日：2024.3.31
